長野県上田市のヨガインストラクターHIROKI

長野県でヨガのインストラクター、ダンサー、トレーナーとして活動しているHIROKIです。ヨガのポーズと解剖学、ヨガの哲学と近代哲学、感覚的なヨガの知識と、論理的に説明のできる知識を照らし合わせて、ヨガの疑問を紐解いていきます。少しでも生活の質向上に役立てれば嬉しいです。

フィードフォワード制御

今日は成人の日ですね。

新成人の方々おめでとうございます!

 

 

僕は成人式行ってないので懐かしくもないんですがw

成人式当日はダンスバトルしてました。まだ二十歳の時は下手くそで全然勝てませんでしたけどねw

 

さて、今日の仕事は祝日という事で短縮営業でした。

短縮営業の日は施設がゆっくり使えるのでダンスもヨガも仕事のプログラムもガッツリ練習できます。

今の仕事(フィットネスクラブ)を始めてから、職場で練習できるから結構一人でスタジオ練習しています。

 

音響、空調、床、スペース、鏡と、環境は完璧すぎる状態です。

 

それまでは毎日外で練習してたので、床が悪かったり、寒かったり暑かったり、鏡もなくて、狭かったりしました。

 

でも仲間がいるから、最高の環境で一人よりいいんですよね〜

そもそもストリートダンスって言うくらいだから環境悪くてもできなきゃダサいですしねw

 

という事で最近は生温い環境で練習していてちょっと甘ったれていますw

 

こういった整った環境というのは技術の習得にはメリットも大きいですが、体の発達に関してはデメリットがあります。

 

「フィードバック」ってよく聞くかもしれませんが、何かがあった後に反省したり調整したりする事です。

フィードフォワード」はどうでしょうか?

何かが起こる前の対策ですよね。

 

このフィードフォワードの能力を高めるには整っていない環境での運動が有効だっていう話を今日はします。

やっと本題だw

 

以前、体の構造について学ぶコースを受けた時に足首の靭帯について講義を受けました。

足首でよくある怪我といえば?

 

そう、内反捻挫ですよね。

 

これやっちゃうと靭帯が伸びたり切れたりなので大変です。靭帯は治らないので今後は筋肉でカバーするしかないというやつ。

 

こんな厄介な内反捻挫をなんとか防げないかという思いからされた(と思う)研究があるんですが、

 

「足をくじく状態になった瞬間になんとか反応して防げるようにならないか?」

という疑問。

物凄い反射神経で反応すればいけるかもしれませんよね。

 

内反捻挫は足首が内側に折れて30度を超えると靭帯を損傷すると言われています。

これは果たしてどのくらいの時間なのか。

 

実験に協力してくれる人に対して、一歩前に出てもらいます。

しかしそこには、

 

トラップがあるわけですね。

 

ちょうど足首が捻挫をおこすように計算された落とし穴を踏みます。

 

相当、非人道的な実験ですw

靭帯損傷したら治らんしw

 

その結果、0.08秒で捻挫するそうです。

一瞬すぎるね。

 

そして、足首のあたりで筋肉や靭帯が伸ばされると、その情報を脊髄に届ける感覚神経がありますが、脊髄まで届くのに最速で0.07秒かかります。

脊髄で情報をキャッチして、捻挫しないように足首の筋肉を動かそうと命令を送るとまた0.07秒かかります。

 

という事は捻挫は0.08秒で起こるのに、体の防御には0.14秒以上かかる。となります。

 

間に合わないやん!

 

フィードバックでは間に合わないケースなんですよね。

これは内反捻挫の話ですが、体の反応は一瞬でいろんなことが起こります。

フィードバック制御も重要とはいえ、日常的にはフィードフォワード制御を身につけていくことが重要ですね。

 

いつも同じ整った環境で動いていてはイレギュラーに対応する能力はどんどん無くなって、1つの動き方に特化した体になります。

 

競技とかに関してはそれも重要ですが、日常的には色んな環境で動くことで対応力をつけることも重要です。

 

色んな場所、時間、気分、その他の要素を色々織り交ぜてトレーニングしてみてはいかがでしょうか?

 

HIROKI    

日頃、一般の方向けに理想の見た目や機能を持った体づくりを指導しつつ、その知識を使って自らのトレーニングをしています。 このブログではヨガを実践する方向けに、体の仕組みに基づいた技術向上の方法、ヨガの哲学に関して、論理的に分析して理解を深めるという内容を発信していきます。 落ち着いたらレッスン情報も! 興味があれば是非読んでみてください。   質問などもあれば、こちらで受け付けています。

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