長野県上田市のヨガインストラクターHIROKI

長野県でヨガのインストラクター、ダンサー、トレーナーとして活動しているHIROKIです。ヨガのポーズと解剖学、ヨガの哲学と近代哲学、感覚的なヨガの知識と、論理的に説明のできる知識を照らし合わせて、ヨガの疑問を紐解いていきます。少しでも生活の質向上に役立てれば嬉しいです。

機会損失してもいいけど、させたくはない

那須から帰ってきて、今日からまた上田です。

(と言っても火曜は新宿、木曜は松本、土日は青森ですがw)

 

那須でのワークショップ2日目はワンレッグフローという事で、片足を地面に着かずにポーズを取っていくスタイルでした。

やってる最中とにかくお尻が痛かったw

 

やっぱり自分のトレーニングとして色々とポーズをとっていますが、誰かのクラスを受けると自分の苦手なものが見えてきますね。

 

ヨガに限らず、色んな運動をしたり、運動以外にも色んな事をすれば得意な事・苦手な事が見えてきて、どんどん自分がわかっていくような気がします。

なるべく時間を作って色んなことしたいですね。

 

さて、2日目のワークショップ内容ももちろん良かったんですが、終わった後の事がすごく印象的でした。

 

ワークショップが終わって、すぐ帰る人もいつつ、ちょっと残って話してる人もいる感じの中、受講した方の1人が「もし先生がよろしければ1曲歌っていいですか?」と。

 

 

「え?」

 

「歌うの?」

 

と思って驚いたんですが、その方は広めたい歌があって、こういう機会の時には歌っていいか聞いて、OKだったら歌ってるんだとか。

 

時には道端で出会った人にも聞いてるらしいです。(かなりのツワモノだ)

 

僕はこの時、「歌っていいですか?」なんて聞かれたの、10年くらい前にアイスクリーム屋さんのコールドストーンでアイス買った時以来だな〜とか、くだらない事考えてました。

 

あの時は結構恥ずかしかったから、僕だったら断っちゃうかもな〜とか。

https://m.youtube.com/watch?v=0sroscISU8s

(こんな感じです)

 

で、何を歌うか説明してくれたんですけど、皆さんは「幸せのひみつ」って曲は聴いたことありますかね?

AKIRAさんっていう方が作った曲ですが、元にしたのは、5歳のタクヤさんという人が書いた詩というか言葉というか。

 

タクヤさんは生まれた時から体を動かせなくて、歩けないし、喋れないし、食べ物も食べられずに点滴とかで栄養を摂ってるらしいです。

 

そんな状態だから話せないんだけど、指だけちょっと動くみたいで、指談をした結果出てきた言葉が、こちらだそうです。

 

「幸せの意味」

みんなが不幸せだということを

ぼくはひとり幸せに感じている

歩けない幸せ

話せない幸せ

食べられない幸せ

そんな幸せがあることを

世の中の人はみんな知らない

幸せは満ち足りたものの中にあるのではなく、

足りないものの中にあることを

ぼくたちはひそかに気づいている

小さい時から幸せを追い求めてきたけど

幸せはこの僕のこの体の中にある

 

僕が5歳の時は何を考えてたか忘れましたが、歩けても、話せても、食べられても幸せじゃなく、もっと先を求めていたとは思います。

 

 そして実際の歌はこちら。

https://m.youtube.com/watch?v=ALk-oMuaGc0

 

ただ聴いても響くような内容だとは思うんですけど、その日のワークショップで洋二さんが言ってた事と繋がっていた気がします。

 

ポーズに関して、「硬いなら硬いなりの自分にマルをつけてあげて」とか、

「自分を好きになれない人には、”私が好きだから大丈夫“と返せればいいよ」とか、

 

今を認めるところにフォーカスした内容だったので、しっくり来たんですよね。

 

今を認めることの難しさって、経済学で言うところの「機会損失」が影響してると思います。

 

例えば封筒が2つあって

 

「どちらか好きな封筒を選んで」と言われて、選んだ封筒に1万円が入ってたら結構ラッキーですよね。

色々使い道考えちゃいますよね。

 

でももう一方の封筒には小切手が入っていて、金額を見てみると「1億円」だったら。

「人生の選択を誤った」と思うかもしれませんね。

 

 

つまり、一万円をもらった事がものすごく不幸になるわけです。

 

絶対的に悪くないもの(むしろ良いものでさえ)が、相対的に悪いものに変わるんですよね。

 

だって一万円貰ったのに不幸になっちゃうんだから凄いですよねw

 

さっきのタクヤさんの話で言えば、歩くことはできないけど周りの助けで生きていける状態をマルにして、一万円を有り難く受け取ったのかな〜とか思います(実際はどう考えてるか知らないですけどね)

 

「機会損失を与えない」ように、良いものを提供するのはプロとして必要な事であると同時に、「機会損失をしたくない」と思うのは幸せから離れる行為かもしれないと思うと複雑です。

 

機会損失をしないでほしいけど、機会損失することを避けないでほしい的なw

 

そんな事を思ったワークショップ後の出来事でした。

 

HIROKI    

日頃、一般の方向けに理想の見た目や機能を持った体づくりを指導しつつ、その知識を使って自らのトレーニングをしています。 このブログではヨガを実践する方向けに、体の仕組みに基づいた技術向上の方法、ヨガの哲学に関して、論理的に分析して理解を深めるという内容を発信していきます。 興味があれば是非読んでみてください。    

 

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