安定と固定
この前バランスと正中線について書いたんですが、バランスを取るとポーズなど関しては「固定性」と「安定性」と言う二種類の要素が絡んでいるので、それをちょっと整理しとこうと思います。
なんか似た言葉だけどw
ヨガでは片足のポーズや逆立ち、頭立ちなど、グラグラしそうな形をしたポーズが多数ありますよね。
「いや、それは人間の動きじゃないでしょ」っていうのがたくさんw
でもバランスを取るのが上手い人は「ピター」っと止まって動きません。
それだけ見ると体をがっちり固定したようにも見えるんですよね。
ただ体を固定する「固定性」という性質は、体を一切動かさずに固定すると言うことで、
例えば頭、胸、腰、膝、足の位置関係が全くブレない状態です。
「フン」って力んで止める感じかな。
これってできるとしてもかなり短い時間で、体をガチっと固める意識でやります。
「だるまさんがころんだ」の時は固定性かな。
で、ヨガのように割と長く同じポーズを取ったり、呼吸をしっかり行う場合は「固定性」よりも「安定性」が重要です。
「安定性」はぱっと見では動いてなくても、少し動きながら調整していて、元の状態から一定の範囲で安定している状態です。
体の中では血液が流れていたり、内臓が働いていたり、呼吸によって肋骨が動いたりしていますよね。
つまり体は常時動いています。
そういった体内の動きや、外からの力に対して体を変化させて「右に倒れそうだったのを左に戻す」みたいなことを常時続けてるわけですね。
「手押し相撲」の時は安定性かな。
基本的にヨガでは安定性の方しか使わないかもしれませんが、僕が昔ブレイクダンスを始めた頃、その二つの使い分けを教えてもらったことがあります。
フリーズは息を止めて固める
キープは揺れを最小限に留める
という分け方。
・フリーズ
ブレイクダンスは踊りの中で片手の逆立ちが一瞬入ったりするんですが、速い動きからいきなり止まって、また次の動きに繋がります。
そう言う一瞬固める状態を「フリーズ」と言います。
そうやって一瞬ガチっと固める時は「息を止めろ」って教えてもらいました。
さっき言ったように体内では色んな動きが常時起きているわけですが、息を止めれば呼吸の動きは無くなります。
そして全身に力を入れて固めることで、他の動きも少し抑制できると思います。
ヨガのインストラクターでも、難しいポーズをとっている写真とかが必要な時はいいかもw
・キープ
そしてダンスバトルではあまり使われませんが、ダンスショーなんかではたまに片手で長く止まる「キープ」を使う場合があります。
僕はまだちゃんとできませんが、片手倒立で止まっていられる先輩に聞いたら、「体を固め過ぎずに揺れに対応する」的なことを言っていたので、まさに安定性で成り立ってるんだな〜って思いました。
ヨガでも安定性を保つためにはある程度力が必要な場合がありますが、全身を固める「固定」というイメージではない方がやりやすいと思いますね。
<ヨガ動画>
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レッスン動画じゃないので、詳しい説明とかはしてないです。
<格闘技オンラインレッスン>
https://uedayogahiroki.hatenablog.com/entry/2020/12/05/200044
総合格闘技の元世界チャンピオン「岩木秀之」さんのオンラインレッスンに関してはコチラ
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あたりまえヨガ
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<柔軟性向上まとめの記事>
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HIROKI
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