空気を読んではいけない
青木真也さんの「空気を読んではいけない」
を読みました。
最近またよく本を読んでる気がするw
青木さんは総合格闘技の世界チャンピオンで、格闘家というだけあって結構ぶっ飛んだ人ですが、「勝負を人に預けるな」という言葉が印象的でした。
格闘家って基本的に相手を完全に倒すか、時間内に終わらなければ判定というのが多いですよね。
判定というのはジャッジに結果を委ねる事です。
なので青木さんはKOで勝つことにこだわるようにしてると言います。
もちろん必ずKOで勝つなんて不可能に近く、判定になる事も多いわけですが、「判定になってしまったからには文句を言わない」と決めているようです。
(格闘技を見てて判定になった場合の基準がさっぱりわからないですが)
他人は完全にコントロールできないので、「絶対勝った」と思っても判定で負けることはあって、それが嫌なら相手をKOして失神させるしかありません。
それができなかった時点で自分にコントロールできる範囲からはみ出ると判断をして、ジャッジに全てを任せるということでした。
これって物凄く共感する内容で、僕はダンスをやっていますが、ダンスバトルもジャッジがつきものです。
自分と相手の踊りを見たジャッジが勝敗を決めます。
つまりは最終的に「勝利はジャッジ次第」ということになります。
これはね、マジで納得いかない事だらけw
「絶対勝ってたでしょ！」って思う時とか結構ありますw
まぁ、ジャッジも人ですからね。
好みとかも出るし、その時の心境とかも関係あるかと思います。
でもジャッジの好みを考えて「勝つためにはどうすればいいのか」を考えることもいいですが、僕はそんなのは楽しくないと思っています。
しかも、流行りのスタイルで踊ってみたり、過去に優勝経験のあるダンサーの真似をしてみても、ジャッジは簡単になびきません。
結局はジャッジもダンサーであってアーティストなので、何考えてるかわかりませんからねw
ダンサーはだいたい宇宙人です。
それなら自分を貫いて勝つ方が楽しいし、それで負けるならある程度納得いきます。
誰かに好かれるために踊るんじゃなくて、自分の好きなように踊った結果、誰かが好きになってくれるなら嬉しいって感じですね。
こんな風に、格闘技やダンスは勝敗を人に委ねるからわかりやすいですが、生き方としてもそんな気がします。
誰かから好かれるために行動をするのも楽しいかもしれないけど、場合によっては自分を押し殺して我慢しながらやる事もあります。
「空気読まなきゃ！」とか思う時ですね。
楽しくてやってるならいいんですけどね、それ自体が価値なので。
(僕はごくたまに、空気読むの楽し〜ってなる時ありますw)
でもイヤイヤ合わせてた場合、報われない場合にかなりキツイです。
結果だけを求めて我慢したという行動に対し、なんの結果も出なかったんだから「ただ辛いだけ」という事になります。
例えば人間関係では、「あの人に好かれたい」という気持ちが出てくることがあるかもしれませんが、「これだけ尽くしたんだから好きになってくれるはず」と考えるのは危険ですよね。
自分は好意でやっている事でも、相手が気持ち悪いと思ったらまず報われないですし、恋愛に発展するどころか「ストーカー」として警察のお世話になるかもしれません。
全力で好かれようとして、全力で嫌われるのって大変ですよね。
極端な例にはなってしまいましたが、自分が頑張ったからといって相手が認めてくれるとは限らないという事は念頭に置いておくべきかと思います。
ヨガでいう「結果を求めずに行為する」という教えの通りかと思います。
自分でコントロールできる事は最大限の努力がいいかもしれませんが、自分にはコントロールできない領域に関しては「どれだけ頑張っても報われない可能性」を常に持っておくのが安心ですね。
天気とかも変えられないし、時間も戻せないし、人の心も操れないですからね。
HIROKI
日頃、一般の方向けに理想の見た目や機能を持った体づくりを指導しつつ、その知識を使って自らのトレーニングをしています。 このブログではヨガを実践する方向けに、体の仕組みに基づいた技術向上の方法、ヨガの哲学に関して、論理的に分析して理解を深めるという内容を発信していきます。 興味があれば是非読んでみてください。
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