仏教的あきらめる
最近おすすめ頂いた本で「あきらめる練習」っていうのがあります。
(一応本の情報も貼っておきます)
お坊さんが書いた本で、本人の経験からも色々書かれていますが、仏教の考え方に則して書かれている所も多くて参考になります。
仏教もヨガもメイドインインドですからね。
(言いにくいね、メイドインインド)
この本のタイトルに「あきらめる」というのがありますが、仏教では「明らかにする」という意味で使われます。
日常使われる言葉としては、なんとなく投げやりなイメージですけどね。
ここで言う「明らかにするあきらめる」は、例えば何かにつまずいたときに、原因や状況を明らかにする事で「続ける事を諦める」だったり「悩む事を諦めて進む」だったりができます。
「投げ出す」とは違う意味なんですよね。
これ、もしかしたら前に書いたかもしれないんですけど、陸上選手の為末大さんが同じようなテーマで本を書いています。
為末さんの種目は400mハードルでしたっけね。
でも最初は100mの選手だったみたい。
為末さんもそうですが、トップアスリートのほとんどは小さい頃から競技をしていますよね。
で、小さい頃は成長が早い子供の方が有利というか、明らかに筋力とかに差が出ますよね。
為末さんも成長が早くて、かなり良い成績だったみたいです。
だけど中高生あたりから周りに体格が抜かれるようになり、成績も並んできたそうです。
そうなると悩みますよね。
「このままでいいのか」って。
そこで競技人口や、世界トップ選手の人種、自分の体格などを冷静に分析した結果、
「100mじゃない」
ってなったんですね。
そして今度は自分の特性と、トップ選手の情報を分析して、「メダルを取るなら400mハードルだ」ってなります。
アスリートの種目変更って、転職みたいなものだと思うので、とても大きな選択ですよね。
現状を明らかにする事で何かが見えて、良い意味で諦める事ができる。
ちょっと否定的なニュアンスを持っていた人も、これからは「諦める」をプラスに捉えてみてはどうでしょうか。
<ウェブサイト>
あたりまえヨガ
https://peraichi.com/landing_pages/view/atarimaeyoga2019
HIROKI
日頃、一般の方向けに理想の見た目や機能を持った体づくりを指導しつつ、その知識を使って自らのトレーニングをしています。 このブログではヨガを実践する方向けに、体の仕組みに基づいた技術向上の方法、ヨガの哲学に関して、論理的に分析して理解を深めるという内容を発信していきます。 興味があれば是非読んでみてください。
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