互恵的利他行動
昨日、進化倫理学を元に、恨みを買うような事はしない方が良いというような解釈でお話ししました。
(僕個人の見解ですがw)
逆にやった方が良い事として、「誰かの為に何かをする」っていうのもあります。
会社で同僚を助けたり、
家族のために食事を作ったり、
見知らぬ人に寄付をしたり。
人に対する「利他行動」がどういう意味を持つのかっていう事が書かれていました。
ヨガの考え方でも、学校の道徳でも、人を助ける事などの「良い事」をするのが良しとされます。
単純に「良い事をしたら気持ちがいい」とか、「人のために何かをするのが幸せ」という人はとても素敵だと思いますが、実は自分の利益になっていて、結果的に良いことが起きるようになっています。
逆に、「人のために何かをするよりも自分の利益を優先したい」と思う人は、利他行動の意味を知っておくと少し意識が変わるかもしれません。
「互恵的利他行動」っていう言葉で書かれていますが、要は「利他行動は返ってくる」っていう事ですね。
助けてくれた人に対しては恩を感じるし、チャンスがあれば返したいと思うのが人間ですよね。
だから自分の仕事が終わって帰るときに、「同僚の仕事を手伝うか」、「早く帰ってビールを飲むか」で考えた場合、実は同僚を助けた方が得だという事ですね。
打算的に言うと「自分が余裕ある時に、困ってない時に人を助ける」事で「自分が困った時に助けてもらえる」ならコスパが良いですよね。
しかも直接返ってくるパターン以外にもメリットがあります。
同僚を助けたところを周りの人が見ていたら、「あの人は良い人だ」と思われて、「何かあったら助けてあげよう」となりやすいわけです。
要は広告の効果もあるわけですね。
こんな事を打算的に考えるのはどうかと思いますが、「損か得か」で言うとこうなる感じです。
情けは人の為ならずと言う言葉は有名ですが、実際に一番得するのは自分自身という事ですね。
これは人間が進化の過程で獲得した「感謝」という感情のお陰なので、感謝の感情が強い人は生き残る力が強いかもしれません。
その他にも生き残るのに重要な感情が色々あります。
・同情
困っている人が可哀想で助けたくなるので、結果的にお返しを受け取りやすくなります。
・憎しみ
良い事をしてくれたらお返しをしたい「感謝」がある人は助ける事で得をしますが、助けてあげたのに感謝されない場合は「もう助けたくない」という感情が生まれたりします。
このお陰で(損得で言うところの)無駄な力を注がなくて済むようになります。
・復讐心
良い事をしてくれた相手には良いお返しをしたくなるのが感謝ですが、悪い事をされた相手に対しては復讐心が生まれたりします。
単純ですが、復讐されればその相手から悪い事はされにくくなるし、周りの人からも「アイツは反撃がヤバイ」となって悪い事をされにくくなります。
そんな風に生き残るために必要な理由があったから感情があると言われています。
多くの場合、感謝とか同情は良いイメージがある反面、憎しみや復讐心は悪いイメージがあると思います。
でも理にかなったものだったりするんですね。
憎んだり復習をしたりはしないでほしいと思いますが、時には必要なのかもしれませんね。
なるべくは平和に人と関わりたいですが、どうしても出てきてしまう負の感情をダメだと思ったり、恥ずかしく思う必要はないと思います。
進化の過程で得たもの=先天的な能力ですからね。
ヨガの教えや道徳を大切にするのはオススメですが、人間は憎しみを持つものだと知っておくのも大事かもしれませんね。
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HIROKI
日頃、一般の方向けに理想の見た目や機能を持った体づくりを指導しつつ、その知識を使って自らのトレーニングをしています。 このブログではヨガを実践する方向けに、体の仕組みに基づいた技術向上の方法、ヨガの哲学に関して、論理的に分析して理解を深めるという内容を発信していきます。 興味があれば是非読んでみてください。
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