筋肉も覚えた方がいいけど
今日は振替の解剖学の授業の日で新宿に来ています。
ヨガにおいての解剖学で習う事は基本的に骨格と筋肉の場所を覚えて、どういう動きにどこの筋肉が作用しているかっていう感じです。
例えば前屈ってありますよね
この前屈がうまくかないのはモモの裏側の筋肉がやお尻の筋肉が硬いということになります。
じゃあその筋肉はどういう動きに作用するかというと、脚を後ろに持っていく時などに使われます。
前屈とは逆の動きっていう事ですね。
関節の構造をある程度理解すれば、苦手な動きの逆に使う筋肉を伸ばしてやりやすくするということができます。
これだけ知れば解剖学はすごくシンプルです。
骨の場所を覚える→筋肉の場所を覚える→逆方向に働く筋肉を理解する。
というような作業です。
僕の知る限りではトレーナーや医療系の専門学校、大学などで習うのはまずこういう解剖学かと思います。
(僕は体に関する仕事をしていますが大学は普通の農学部ですw)
ただ、動きに異常がある場合、必ずしも筋肉の硬さ・短さではなく、むしろ他の原因の方が多いと言われています。
筋肉の硬さ・短さが原因の機能不全をTEDと言います。
TEDって聞くと多分最初にクマさんが出て来るんじゃないかな〜と思いますが、
Tissue ティシュー 組織
Extenceibiry エクステンシビリー 伸張性
Disfunction ディスファンクション 機能不全
筋肉や筋膜などの軟部組織が硬くなって伸びないからちゃんと動かないよ。
という事ですね。
ただ、その他に関節部分の問題や体を動かす神経伝達の問題、脳の問題など色々と出てきます。
筋肉や関節の問題であればその日1日で解決することはほぼなく(多少は伸びたりすると思いますが)、結構改善するなら神経伝達(=体の使い方)の問題である可能性が高いです。
筋肉のことを知らないのはプロとしてまずいわけですが、それだけでなくもっと広い観点で体を見ていかないと、多くの人の体を良くはできません。
たまたま筋肉が問題だった人しか対応できないですよね。
筋肉しか考えない専門家は本人に悪気はないと思いますが、無知が故にお客様の改善のチャンスを逃してしまうんですよね。
ヨガやパーソナルトレーニングで良くなるかもしれないから来てみた。
お金と時間を投資して頑張って見たけどダメだった。
この方法では良くならないと思ってしまう。
ちゃんとした知識と思考力があるトレーナーやインストラクターに会っていれば治っていたかも知れないものが治らないだけでなく、もう一度挑戦する気を失わせるわけです。
一生付き合っていく不調かな?って思わせる。
これが専門家の無知が起こす罪ですね。
自分自身セッションやレッスンはあらゆる角度から体を見て、相手のライフスタイルや性格を考慮しながら目的達成に導くため、頭フル回転ですが、もっといい案内ができたなーと日々反省です。
少しでも苦労させず、時間をかけず、目的までの最大効率を導けるように学び続けなきゃですね。
HIROKI
日頃、一般の方向けに理想の見た目や機能を持った体づくりを指導しつつ、その知識を使って自らのトレーニングをしています。 このブログではヨガを実践する方向けに、体の仕組みに基づいた技術向上の方法、ヨガの哲学に関して、論理的に分析して理解を深めるという内容を発信していきます。 落ち着いたらレッスン情報も! 興味があれば是非読んでみてください。
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