長野県上田市のヨガインストラクターHIROKI

長野県でヨガのインストラクター、ダンサー、トレーナーとして活動しているHIROKIです。ヨガのポーズと解剖学、ヨガの哲学と近代哲学、感覚的なヨガの知識と、論理的に説明のできる知識を照らし合わせて、ヨガの疑問を紐解いていきます。少しでも生活の質向上に役立てれば嬉しいです。

ブラックボックスで誤魔化してないか

今日の授業はいつものゴウ先生がハワイなので(仕事で)大塚真苗先生が代行でした。

 

 

代行って普段は自分も頼んだり頼まれたりするので、身近なものでしたが、受ける側としてはなかなか無いので新鮮です。

 

「代行か〜残念」という想いもありつつ、「今日来てよかった〜」という気づきがあったり。なるべくは予定通りに受けたいところではありますが、たまには良いですね。

 

真苗先生は身体の使い方をとても大事にする方で、「なぜそうなるのか」をしっかり伝えてくれていました。

 

 

例えばアルダマッチェンドラアーサナ

 

膝にかけている手がありますよね?

この手の使い方として、前に出しすぎてはいけない。という内容がありました。

 

手を前に出しすぎると肩甲骨が外に開きます。

(肩甲骨外転)

 

 

肩甲骨が開くと肋骨が前に傾きやすくなります。(胸郭前傾)

 

 

肋骨が傾けば背骨は前に曲がります。(胸椎屈曲)

 

 

背骨が真っ直ぐ(正確には生理的湾曲のS字カーブの状態)

 

が一番深く捻られるので、前に曲がっている状態では捻りに制限があります。

 

骨格上の制限が出ると言う事は捻ったときに伸びる筋肉の伸びが不十分だったり、内臓の圧迫が不十分なので、ストレッチ効果や内臓の活性化の効果が薄まります。

 

そういう色んな事が作用して手を前に出しすぎてアルダマッチェンドラアーサナを取らない方がいいということになります。

 

ヨガやフィットネスプログラムを受けてよく思うのが、ブラックボックスが多すぎるという事。

 

ブラックボックスって、何かを入れたら別の何かに変化する箱なんですが、何でそうなるのかがわからない箱です。

 

納豆を食べたら健康にいい!

という情報だけではブラックボックスの状態で、何がどうなって健康にいいのかさっぱりわからないですよね。

 

ヨガのクラスなんかも、肩こりにいいとか、お腹周りがスッキリするとか、冷え性に効果的とか。

よく聞く内容に関しても結構ブラックボックスなんですよねw

 

全部を説明する必要はないかもしれませんが、全部を説明できる必要はあります。

その上で必要なだけ、納得できるように説明するべきだと思います。

 

今の最新医学でもわからない事だらけなので、全てに客観的な根拠を示せないにしても、自分の中で納得のいく理解をしないで伝えてはいけないと、改めて認識できましたね。

 

ヨガは体だけにフォーカスしたものではないので、感覚的な表現で伝える先生も多いですが、ちゃんとした先生は感覚的に伝えていたとしても質問すれば理論的に答えてくれます。

 

今の時代、ヨガインストラクターは山ほどいて、ヨガクラスは飽和しているので、いいクラスを見極める1つの手段として、「なんでそうするんですか?」ってインストラクターに聞いてみるのもいいかもですね。

 

 

HIROKI    

日頃、一般の方向けに理想の見た目や機能を持った体づくりを指導しつつ、その知識を使って自らのトレーニングをしています。 このブログではヨガを実践する方向けに、体の仕組みに基づいた技術向上の方法、ヨガの哲学に関して、論理的に分析して理解を深めるという内容を発信していきます。 落ち着いたらレッスン情報も! 興味があれば是非読んでみてください。   質問などもあれば、こちらで受け付けています。

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