呼吸って結構複雑
12/23は天皇陛下の誕生日でしたね。
僕は昭和63年生まれですので、前の天皇の最後の年生まれです。あまり年号の変化は気にならないとは言え時代の変化の時期に生まれたので、今年生まれの人たちには妙な共感がわきますね。
うちの姪っ子(次女)が今年生まれたので、正月に帰ったらその話をしましょうかね(100%伝わらないけど)w
今日はお客様にヨガの呼吸の事で質問というか、疑問を持っているという事を聞いたのでちょっと復習していました。
基本的には吸った時に交感神経が優位になって興奮状態になり、副交感神経が優位になるとリラックスと言われます。
また、闘争逃走反応と言われる、戦うか逃げるかの時に交感神経が優位になって筋肉が最大限に働きますので、内臓は若干お休みです。
また、戦わなくていいときは筋肉はそこまで使う必要がないのでお休みしつつ、体内の菌を殺したり、栄養を回したりするために内臓が活性化します。
つねに高い免疫力で戦闘モードという状態にはならないんですね。
戦闘中の回復なんて普通は厳しいわけです。
まぁそれはいいとして、体の構造的には後ろ側に交感神経(戦闘モード)、前側に副交感神経(リラックスモード)があるらしく、反った動きで交感神経、丸まった動きで副交感神経が使われるとか。
つまり反った状態っていうのは緊張モードなので、姿勢的に腰が反っている人とかは結構筋肉がこわばっているパターンがあります。
戦闘やお家でまったりのような、精神的緊張状態の影響。
同じく状況に左右されますが、筋肉に力が入っているか緩んでいるか。
体の構造上、反っているか丸まっているか。
こんな事が関係してきますね。
そして呼吸においては腹式呼吸がリラックス、胸式呼吸が覚醒と言われたります。
これは何故でしょう?
胸式呼吸の時に肺を横に広げるという状態は肋骨が開くという事です。
つまり胸椎が進展(胸のあたりの背骨が反る)します。
それに対して腹式呼吸は肺が縦に広がりますので、肋骨は閉じた状態で呼吸します。つまり反りはしないですよね。その上吸っているときは腹圧が高まるので、前側が刺激されるとしたら副交感神経は優位になるのかもしれません(ここは確かでは無いです)。
実際、腹式の呼吸でお腹を膨らませたままの(腹圧の高い状態を維持した)呼吸であるIAP呼吸法というのが疲労回復に奨励されていたります。
ただ、複式とか胸式に意図的に制限しない自然呼吸の場合であれば先に肺が縦に広がり(腹式呼吸)そのあと横に広がります(胸式呼吸)。その場合は前も後ろも刺激されるので構造的にはプラスマイナスゼロ。それなら吸ってる時は力を発揮しているので交感神経のほうが優位になると考えられるかもしれません。
という事で、呼吸法とリラックスの関係としては、いくつかの要素が複合的に絡んでいると言えます。
1、腹式呼吸で肺が縦に広がり、腹圧がかかる事で前側に刺激がいくのか、胸式で肺が横に広がり、肋骨が広がる事で後ろ側に刺激がいくのか。
2、そもそもの姿勢で反りや丸みがあるか(呼吸の深さを考えれば真っすぐが深まると考えられる)。
3、吸ってる時の方が力がいるので緊張しやすい。
4、別の原因で体に力みがあるかないか。
5、精神的に落ち着く場所かどうか。
というように複合的な内容になるかと思います。
そう考えると呼吸法っていうのは吸う吐くだけでなく、体の状態や精神状態を考慮しなければ意味がないかもしれませんね。
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HIROKI
日頃、一般の方向けに理想の見た目や機能を持った体づくりを指導しつつ、その知識を使って自らのトレーニングをしています。 このブログではヨガを実践する方向けに、体の仕組みに基づいた技術向上の方法、ヨガの哲学に関して、論理的に分析して理解を深めるという内容を発信していきます。 落ち着いたらレッスン情報も! 興味があれば是非読んでみてください。
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